高級旅館の仲居のつぶやき

自由に生きる48歳の主婦が田舎を飛び出し見知らぬ土地で夢を追いかける!

自分が思うサービスについて

昨年の、2019年12月から始めた旅館の仲居。


これまでサービス業なんて全く携わったことがなく、右も左もわからなかった。その私が


なぜ


仲居さんをやることになったかという話しは別の機会に触れますが…。


サービスって何だろう?


この3カ月、そう自問自答を繰り返してきました。


思えば、一番最初に派遣された旅館が、「一流のサービス」だったのでしょう。


とにもかくにも「お客様ファースト」を徹底していたのです。


流石、ミシュラン4つ星の宿…!


言葉遣いはもちろんのこと、目配り、気配り、心配り…。


細部にわたり徹底して、ホウレンソウもしっかりとしていて


サービス業初心者向けの宿ではなかったです…。


そもそもサービスに初心者もベテランもないんですが(>_<)


「今すぐにベテランになってください」と言わんばかりで細かいところを毎日徹底的に直されてきました。


そんな環境から始めたサービススタッフでした。


途中、何度も逃げ出したいと思いましたが、


こんなバスもない山奥からどうやって逃げ出したら良いのかという考えすら持てないほど


壊れていたかもしれません。


支配人も総支配人もそのほかのスタッフは皆、海外やいろんなところで経験を積まれたプロです。


その時その場に必要なサービスで瞬時に対応します。


言葉遣い一つにしても、できませんとは言わず、可能な限り対応させて頂きます。


という表現をしなさいと言われ、言われてみると


「出来ることを100%全力でさせて頂く」という表現をした方が、サービスされる側は嬉


しいですよね。


しかも一泊5万もする旅館なんだから、そんな大金払ってこのサービス?と


思われないようお客様ファーストを徹底してください。というのが旅館のポリシーだった。


たしかに私も1泊5万もする旅館に泊ったら、料理も景色もサービスも違うんだろうなと


期待するかもしれない。


そんな叩きこまれた本物の(?)サービスをさせて頂こうと、こちらの旅館に来たら


何かが違う…。


料理から、おしぼりの温度、料理の器、サービススタッフのサービス力…。


旅館の雰囲気もあるんだと思いますが…。料金も高くて1泊4万だし…。


お客様から繰り返しクレームを言われても反映させない、


学習しない、お客様を怒らせる…。


前の旅館なら、


お客様を待たせたり不愉快な思いをさせたら、すぐに支配人なり総支配人なりに


相談し、不愉快な思いを持たせたまま見送りしてはならないと必ずフォローしたり


(お客様の機嫌をとったり)していたのだが、ここにはそれがなかった。


そう思うと、前の旅館では、私は本物のサービスを学んでいたのだ。


そもそもサービスに本物もニセモノもないけども。


このギャップがすごすぎる。


最初に行ったところが厳しめのところで良かったなぁと今となっては思います。